ソフトコンタクトレンズケア用品 種類と選び方

ソフトコンタクトレンズは水分を含む素材でできているため、汚れが付きやすく、使った後そのままのにしていると細菌や微生物の繁殖などが起こる可能性があります。そのため、コンタクトを使ったら必ず専用のケア用品で洗浄・消毒などのケア(お手入れ)が必要となります。
ケア用品にもいろいろなタイプがありますので、迷ってしまうかもしれません。そこで、ケア用品の種類や選び方についてまとめました。

ケア用品の種類

ソフトコンタクトレンズ用ケア用品には主に3種類のタイプがあります。

1.ポビドンヨードタイプ(クリアデュー ファーストケア)

・消毒成分ポビドンヨードによる高い消毒効果で、ウイルス、細菌や真菌、アカントアメーバをしっかり消毒
・タンパク分解酵素配合で洗浄力が高い
・錠剤+液体でつけおき4時間→すすいでから装用

2.過酸化水素タイプ(エーオーセプト クリアケア)

・過酸化水素による泡の力で細菌、アカントアメーバを消毒
・タンパク質、脂質汚れを落とす
・中和用ディスク付き専用ケースでつけおき6時間→そのまま装用

3. 1液タイプ(クリアデュー リペア&モイスト)

・1液で洗浄(こすり洗い)・すすぎ・消毒・保存を行うことができる
・コンタクト表面に水分を長時間キープし、乾燥の一因となる汚れの付着を防ぐ
・こすり洗い→すすぎ→つけおき4時間→すすいでから装用

ケア用品の選び方

毎日続けるケアなので、自分に合っているもの、重視したいポイントで選んでみましょう。

◎洗浄・消毒力、成分で選ぶ

洗浄消毒効果が高いのは、ポビドンヨードタイプと過酸化水素タイプ
▶ポビドンヨードタイプは、洗浄力も消毒効果も高く、目にしみないなど人体に優しい点もあります。
主成分であるヨウ素にアレルギーがある方や甲状腺機能に問題がある方は使用できません。
▶過酸化水素タイプは汚れを落とす力が強力で、消毒効果が高いです。
過酸化水素は、中和する前の液体が目に入ると危険なため、必ず中和用ディスク付き専用ケースでつけおき消毒し、中和後にコンタクトを装用します。また、一部のカラーコンタクトは使用すると着色部分が変色してしまうものもあるため、対応しているか確認が必要です。

◎ケア方法で選ぶ

つけおきはポビドンヨードタイプと過酸化水素タイプ、こすり洗いが必要なのは1液タイプ
▶ポビドンヨードタイプは、専用レンズケースにコンタクトをセットし、消毒中和錠と溶解すすぎ液を入れ、洗浄消毒します。装用する前に新しい溶解すすぎ液ですすぎます。
▶過酸化水素タイプは、専用の中和用ディスク付きディスポカップにコンタクトをセットし、消毒液を入れ、消毒・中和をします。消毒後はそのまま装用できます。
▶1液タイプは、コンタクトに液体を数滴つけ、コンタクトの表裏両面を各20~30回軽くこすりながら洗います。その後5秒以上すすいでから専用ケースにセットし消毒します。装用前に5秒以上すすぎます。

◎つけおき時間で選ぶ

ポビドンヨードタイプと1液タイプは4時間以上、過酸化水素タイプは6時間以上
▶消毒液のタイプによって消毒や中和にかかる、つけおき時間が変わります。
コンタクトを安全にご使用いただくために、消毒や中和にかかる時間は決まっていますので必ず時間を守ってケアをしましょう。

 

ケア用品も使い方を間違えれば目のトラブルにつながりかねません。正しいケア方法をいつでも確認できるようにておくと良いでしょう。
いろいろなケア用品の特徴をふまえ、自分に合ったケア用品を選ぶようにしましょう。