オルソケラトロジーのご案内。
オルソケラトロジーとは
毎日就寝時に専用の高酸素透過性ハードコンタクトレンズを装用し、角膜の形状を変化させることで近視や軽度の乱視を矯正します。
オルソケラトロジーレンズは就寝時のみ使用し、日中はレンズを装用しない為、裸眼で生活することができます。
レーシックのように角膜を削ったりしません。その為オルソケラトロジーレンズの装用を中止すれば、元の視力(角膜形状)に戻すこともできる可逆的な視力矯正方法です。
オルソケラトロジーによる近視矯正の仕組み
オルソケラトロジーレンズを就寝時に装用し、起床したら外す。
オルソケラトロジーレンズは、内側に特殊なデザインが施された、高酸素透過性のハードコンタクトレンズです。
その特殊なデザインのハードコンタクトレンズが、寝ている間に角膜形状を平らに矯正することで、近視視力の改善を行います。
オルソケラトロジーレンズをはずした後も矯正された角膜形状は一定時間保たれるため、日中はメガネやコンタクトレンズ無しでくっきりとした視界が得られ※1、快適な裸眼生活をお過ごしいただけます。
※1 オルソケラトロジーレンズで矯正を始めてから視力が安定するまでは、メガネや使い捨てコンタクトなどを一時的にご使用いただく場合があります。また、効果の現れ方には個人差がありますのでご了承ください。
オルソケラトロジーコンタクトレンズの近視抑制効果
オルソケラトロジーコンタクトレンズの近視抑制効果についてさまざまな研究が国内外で行われ、 近視がすすみにくくなるのではないかというデータがいくつかの文献によって発表されております。
近視眼に対して通常の単焦点眼鏡で矯正を行いますと、周辺部の遠視性デフォーカス(焦点ぼけ)を生じてしまいますが(下図左)、 オルソケラトロジー後は周辺部角膜が肥厚、スティープ化するため周辺での屈折力が増し、その結果、周辺網膜像での遠視性デフォーカスが 改善するという仮説が提唱されています(下図右)。
読売新聞でもオルソケラトロジーについて紹介されました。詳しくはこちら
取り扱いオルソケラトロジーレンズ
◎メニコン オルソK
『メニコン オルソK』は日本で初めて認可を受けたオルソケラトロジー用レンズです。国内で1年間にわたり実施された臨床試験によって、その効果と安全性が評価され、2009年4月に日本で初めて新医療機器としての認可を取得した国産のオルソケラトロジーレンズです。
『メニコン オルソK』公式ホームページはこちら
オルソケラトロジー Q&A
Q オルソケラトロジーってなに?
通常のコンタクトレンズとは違い、特殊なハードコンタクトレンズで角膜を変形させ、一時的に近視の屈折矯正を行う方法です。通常のコンタクトレンズは昼間に装用しますが、オルソケラトロジーでは、寝ている間にレンズを装用し、朝起きた時にレンズを外します。就寝中に角膜の形状が変化し、レンズを外した後にも視力が矯正された状態が続きます。
Q どのくらい効果が持続するの?
一晩装着した場合の視力矯正効果は、通常、開始直後は半日程度ですが、一週間ほど続けるとほぼ1日視力が維持できるようになります。
Q 寝ているときにレンズをつけても大丈夫?
オルソケラトロジーのレンズは高酸素透過性レンズ素材で作られており、就寝時の装用に関して、厚生労働省から認可を受けています。
Q 誰にでも効果があるの?
オルソケラトロジーによる矯正の適応は基本的には近視の方で、遠視の方は適応外です。近視の方であっても角膜のカーブや近視の程度によっては適応外となることもあります。
Q 毎日装用するの?
基本的には毎晩の装用になりますが、近視の程度や年齢などによっては装用の頻度や時間が異なる場合があります。
Q どのような人にむいているの?
◎近視の度数が中等度以下の方。
◎近視ができるだけ進行しないようにしたいとお考えの方。
◎ドライアイなどによりコンタクトレンズが快適に使用できない方。
◎職業上メガネでは不便な方。スポーツを裸眼で楽しみたい方。
◎レーシックなどの手術に抵抗がある方。
※一般的にはお子様のほうが角膜が柔らかい為、オルソケラトロジーの効果が出やすい。
Q レーシックとの違いは?
大きな違いは手術ではないという点です。レーシックのように角膜を削るという事ではありませんので、レンズの装用を中止した場合は元に戻ります。レーシックは元に戻りません。
Q オルソケラトロジーのメリットは?
夜にコンタクトレンズを装用するので、日中は裸眼で生活が出来ます。また、見え方に不満などあれば装用を中止して、元に戻すことが出来ます。
Q オルソケラトロジーのデメリットは?
装用開始直後は視力が安定しない場合があります。また、近視や乱視の程度によっては矯正が不十分になることもあります。時に夕方から夜にかけて朝よりも見え方が悪くなることがあります。
Q 定期検査が必要?
眼科の指定した日程での、定期検査が必要となります。
翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、それ以降3ヶ月毎の日程です。