ソフトコンタクトレンズ 酸素透過率と素材について

酸素透過率という言葉はソフトコンタクトレンズを選ぶときなどによく目にすることがあると思います。酸素透過率はコンタクトレンズの素材によって大きく変わってきます。
そこで、酸素透過率とソフトコンタクトレンズの素材についてまとめてみました。

酸素透過率とは

酸素透過率とは酸素がコンタクトレンズをどのくらい通るかを表したものです。
酸素透過率の値が高ければ、それだけ多くの酸素を目に届けられるということになります。
角膜(黒目)の健康を保つためには酸素が不可欠です。角膜には血管がないため、主に涙に溶け込んだ酸素を取り込んでいます。コンタクトレンズを着けると角膜に届く酸素の量は裸眼の時より少なからず減少します。酸素をより多く届けるコンタクトレンズ素材を選ぶことが目の健康につながります。

 

ソフトコンタクトレンズの素材について

ソフトコンタクトレンズの素材には大きく分けて2つの素材があります。
それぞれの素材の特徴をみてみましょう。

 

HEMA(ヘマ:ヒドロキシエチルメタクリレート)

従来のコンタクトレンズに使われている素材です。
水分を含ませると柔らかくなる素材で、その水分を介して酸素がレンズを通過し、目に酸素を届けます。
長時間の使用は目への負担が大きくなってしまいます。

 

シリコーンハイドロゲル

酸素が水分を介してだけではなく、直接レンズ素材を通るので、より多くの酸素を目に届けることができる、酸素透過率の高い素材です。それにより、長時間の装用でも目の酸素不足を防ぎ、目への負担が少ないことがメリットです。

 

◎酸素透過率の高いコンタクトレンズでも、不適切な使い方では角膜が酸素不足になり、目にキズがつきやすくなったりなど、様々な目のトラブルが起こりやすくなってしまいます。
毎日つけるコンタクトレンズだからこそ、目の健康のために酸素透過率の高いコンタクトレンズを選び、適切な使い方を心掛けたいですね。

 

 

当店で人気のシリコーンハイドロゲル素材コンタクト

たくさん種類があるコンタクトレンズ。

初めての方でも取り扱いがしやすく、着け心地も良好なレンズをご紹介いたします。

 

1日使い捨てタイプ

◎アクアロックスワンデー(ボシュロム)

最高の柔らかさで抜群の装用感

 

◎クラリティワンデー(クーパービジョン)

毎日続けやすい高機能レンズ

 

 

2週間使い捨てタイプ

◎アクアロックス(ボシュロム)

乾きを抑えうるおいをキープ

 

◎バイオフィニティ

うるおいベールで汚れ知らず

 

この他にも様々なコンタクトレンズを取り扱っております。

詳しくコンタクトレンズのページをご覧ください。

 

 

 

:似ている言葉:シリコンとシリコーンの違い

シリコンとシリコーン、言葉は似ていますがどのような違いがあるのでしょうか?

 

▶シリコン(Silicon):ケイ素の英語名で、二酸化ケイ素から酸素を取り除き、金属ケイ素だけにしたものです。ケイ素の元素記号はSiとなります。天然の地殻中に大量に存在する物質です。

 

▶シリコーン(Silicone):金属ケイ素に人工的に有機化合物を結合させた合成高分子化合物の総称で、有機ケイ素化合物のことです。人口化合物のため、天然には存在しません。

 

簡単に言うと、シリコンは金属の一種、シリコーンは化学物質で、シリコンを使用し製品にしたものがシリコーンということになります。
似ている言葉でも、物質としては異なるジャンルのものなのですね。